プロローグストーリー2
水上芳樹&千歳原教次


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城崎「……応じるかどうかは君次第よ。考えてみてちょうだい。」


水上「わかりました。」





・・・・・・・・・






水上「新会社、ね……」


千歳原「お前も声がかかったのか。」


水上「お前も、ということは千歳原さんもですか。奇遇ですね。」


千歳原「奇遇、か。別に意外ではないな。お前も俺も、協調性に優れたタイプじゃない。」


水上「そんなものなくても成果は出してきましたよ。」


千歳原「あいにく今この会社は沈みかけた船だ。危機を乗り切るために手を取り合えない乗組員は速やかに去るべき、その判断は正しい。」


水上「別に未練もありませんけどね。問題は乗り換えを促された新しい船の方です。」


千歳原「ああ、とんだ泥船かもしれないな?」


水上「十中八九そうでしょう、何より得体が知れない。」


千歳原「正体不明なのは望むところだ。泥船で荒波を越えてみせるのも、俺ならば不可能じゃない。」


水上「たいした自信ですね。剛腕で鳴らした千歳原さんらしい。」


千歳原「それでお前はどうする? 立つ鳥跡を濁さず、か?」


水上「もちろん、こんな所からは立ち去りますよ、美しくね。」


千歳原「立ち去るだけか?」


水上「ふふっ、僕の手にかかれば泥船でも美しく水面を走ることでしょう、当然のことです。」


千歳原「ならば楽しみにするとしよう。お前と仕事するのは悪くない。」



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