3月25日に行われた「デジタルハリウッド大学 春のオープンキャンパス」の様子のレポートをお届けします。

3月25日、快晴の中で行われたお花見日和の春のオープンキャンパス

日差しもすっかり暖かくまさにお花見日和となった3月25日。春の陽気の中、デジタルハリウッド大学では今年初めてのオープンキャンパスが実施された。
ソラノシティ3Fの会場に進むと、何と花びらの道が!桜の花びらを追うように席に着くとすぐに続々と参加者が集まり出し、例年の約1.7倍程の満員御礼で、デジタルハリウッド大学、春のオープンキャンパスは始まった。

参加する意義のある、内容満載なオープンキャンパス

全体で約2時間半のオープンキャンパスは、まず前半では杉山学長が熱い思いを直接語る講演、在学生によるトークセッション、そして2019年の入試制度についての説明が行われ、後半は入試対策相談コーナーや在学生への質問コーナーなど個別ブースでの質疑応答が行われた。
特にオープンキャンパスに参加者向けに、10月31日までに出願予約シートを提出すると、検定料が割引になる「検定料減免証」の制度の受付も行われており、受付では休憩時間含め絶え間なく参加者が予約シートを提出する姿が見られた。

これからの未来に必要な学びとは?~杉山学長が語る本学創立にかける熱い思い。

第一部冒頭では、杉山学長による「これからの未来に必要になる学び」というテーマで、学校設立の秘話からこの先に広がる未来、そして価値観について語られた。

「僕はよく「Re-Designing the future」という概念を提唱しているが、それまでになかったコンピューターとそのネットワークが空気のように存在している新世界が現実になった。もはやこれは違う星で暮らしているようなもの。だから新しい世界のために、世界をデザインし直さないといけないと思っている。」

70年代の頃から音楽と建築を通じてデジタル分野に向き合ってきた杉山学長は90年代に上記の考えに至り、米国マサチューセッツ工科大学(MIT)で見てきた未来を持ち帰り伝える手段として学校を作った当時を語った。

デジタルハリウッドの設立秘話や詳しいMIT時代のエピソードについては「学長インタビュー」でより詳しく特集されています。

デジタルハリウッドの歴史が築いた「大学」という形について

「コンテンツには必ず物語が必要。物語がないコンテンツなんて、何にも面白くない。言語や文化的な背景、一般教養が必ず必要だと思った。」

パーソナルコンピューターが家庭普及する前からCGを教えていたデジタルハリウッドが作ってきた歴史は長い。1994年頃、新ハードと共に広がったゲーム分野における3DCGの飛躍、2000年代に訪れたウェブサイト発信の波、デジタルコンテンツの歴史の裏側にはその制作ツールを教える場所として常にデジタルハリウッドの存在があった。デジタルコンテンツ産業の市場は、今や自動車産業よりも大きいと杉山学長は語る。大学では更に「英語教育」を取り入れる事で、コミュニケーションに必要な言語の教育に力を入れ、言語や文化への学びを深め、世界を相手にコミュニケーションできる環境を生み出している。

また、デジタルハリウッド大学では留学生の割合も多い。200人の日本人に対し、留学生は100人ほどの割合で30か国以上の地域から入学している。将来的にはこの比率が半々となるようなダイバーシティを志向しているという。それは学長自身がMIT時代に経験した「混沌とした中からしか新しいものは生まれない」を体現する形だそうだ。

「キャンパス、小さいなと思うでしょ?小さいからいいんだよ。だって出会っちゃうんだもん。」

「デジタルコミュニケーション×なにか?」は隙間だらけ。

デジタルコミュニケーションという分野はCG、Webグラフィックデザイン、プログラミング、IOT、ロボティクス、ドローン、VR、AR、MR、ゲームなど、多岐にわたるが、さらに「EdTech(教育)」「FinTech(金融)」「DigitalHelth(医療)」などまったく違う分野がどんどんデジタルとつながってきている。

「我々はデジタルテクノロジーを半世紀教えている。だから、デジタルテクノロジーで革命を起こそうとしている人たちが、ここに集結してくる」

実際、デジタルハリウッドでは、デジタルハリウッドのクリエイター・起業家を支援するインキュベート機関として「D ROCKETS」を設立している。新しい事を切り開く・ビジネスに挑む、この感覚や価値観を制度や環境から提供しているデジタルハリウッド大学は、経済産業省が発表した「大学発ベンチャー企業数ランキング」で10位に付けている。大学の人数規模を鑑みれば、まさにただならぬ実力の証左ともいえる。

「「デジタルコミュニケーション×なにか?」は隙間だらけ。オトナがやっていない事ばかりだから、チャンスがいっぱいある。」

30代以上の人たちの話を聞かなくても、何も困らない。自分の個性で生きて欲しい。

「高校時代は趣味があう人がいなかったという人もここに来て自由に生きて欲しい。」

「“Don’t Trust Anyone Over 30”
30歳以上の人たちの話をいっさい聞かなくても、何にも困らない。

親や先生の世代はネットがなかった時の価値観で生きてきているため、新しい環境になっても自分の見方を変えるのはとても難しい。
でもみんなに広がっているのは未来だから。平成は終わるし求めているのは過去ではないし、自分達の見えている未来を信じて欲しい。
デジタルコミュニケーションがすべてにつながっている時に、昔の価値観で物を作ってもどうしようもない。みんなの目の前に広がっているのは未来だ。
10年で軽く社会は変わってしまう。そういう時代に来ている。」

実際、5000万人のユーザー獲得までにかかった年数を比較すると、ラジオ30年、テレビ13年、インターネット4年、アイポッド3年、そしてiPhoneで9か月という加速ぶりだ。
感覚値だけではなく事実としてデジタルテクノロジー分野の成長を必要性を実感させられるエピソードだった。

「こうなったらいいな」が叶う魔法のような世界で「魔法使い」を作ろうと思っている。

1899年100㎞が最高速度だった自動車は2015年500kmのスピードが出せるようになり、進化を遂げた。100年で約5倍の進化だ。ではデジタル分野ではどうなのか?

「30年間でパソコンの性能が何倍になったか計算してみました。みなさん何倍だと思いますか?」学長の問いかけに会場からは30倍、1万倍、との声が上がった。
正解は「100万倍」

現在の人工知能は虫、マウスのレベルに到達しかけており、人間の脳には2020年頃到達、そして2045年には人類すべての知能レベルに人工知能が達するシンギュラリティ(技術的特異点)が目前に迫っている。

「夢だなと思っていた事が、出来てしまう。
それは一流の学者でも同じ感覚で驚く程、そういう世界に生きている。
魔法を作るのは簡単だけど、それを使う・使いこなす人たちにみんななって欲しいと思う」

常にデジタルコテクノロジーの最先端を見つめ続けてきた杉山学長ならではのこれからのデジタル産業の未来を見据えた講演に、会場は圧倒されるように聞き入っていた。

第二部:在校生が語るDHU

休憩をはさんで第二部では、現在デジタルハリウッド大学に通う在学生とのトークセッションが展開された。 それぞれデザイン/Web、ゲーム、ビジネス、3DCGなど多種多様な分野を目指す在学生から「なぜデジタルハリウッド大学(DHU)へ?」「今これが熱い!」「高校生へアドバイス」の3つのテーマが語られた。

3年生 宮崎ひなたさん

タイポグラフィやWebデザインを学んでいる。
Webを選んだ理由は「手に職を持って家でも出来る職業を」という意思から。
高校生へは「デジハリが進学先だと回りから色々言われますが、全然大丈夫です。ただ遊びたい人には向かないかも!」との事。

3年生 小山勇希さん

美術系の高校からDHUへ、ゲームサークルのサークル長を務めている。
初代、図書館学生館長。学生の手でもっと面白くしたいと実際に館長就任後、貸出率が1.5倍に増えたとの事。

2年生 関本 真氣さん

高校生の頃子育て応援事業で高校生起業し留学、その後DHUへ入学した経歴を持つ。現在学長の紹介で大学院のEdTeckのプロジェクトなどに参加している。
「意欲さえあればいろんな事を出来る環境があるので、ぜひチャレンジしてほしい」

4年生 中野 陽介さん

タ先輩に紹介されデジハリに入学、2年次、CG作品を4人チームで作った作品がアジアグラフで入賞している。そのほかプロジェクトにも意欲的に参加、卒業後はカリフォルニアのCG会社(ディズニーやピクサー)で働きたいと語る。

まだ大学生とは思えない程、多種多様でさまざまな実績を持つ学生の話に驚く会場。
それでも杉山学長は「これでも大人しい人ばかりだから」と笑いながら語った。

その後、オープンキャンパス参加者へのアドバイスとして

  • 自分の「好き」を掘り下げよう
  • とりあえず、やってみよう
  • 初心者でも大丈夫(努力次第)

の3点のアドバイスを伝え、在学生が語るDHUのコーナーは終了となった。

オープンキャンパス終了後は自由に質問できるコーナーが設けられていた

最後は入試に関する様々な情報が解禁となり、カリキュラムや英語教育への力の入れ方、そして入試制度など、大学に入学するために必要な情報が細かく伝えられた。
また「初夏のオープンキャンパス」が5月13日から実施予定となっている。こちらはカリキュラムの体験ができる「授業体験型オープンキャンパス」となっており、「アニメ」「3DCG」「ゲーム・プログラミング」「デザイン」「WEB」「映像」「ビジネス」「先端メディア表現」の中から初心者でも簡単に楽しく体験できるプログラムが用意されている。

「夏期講習+課題」を通して、早期から将来のキャリアを考え成長できる入試制度「サマー・トライアウト」の説明会も5月27日より始まる。
受験生にとってはこの春から夏の時期が初めの第一歩として重要な時期となりそうだ。

以上。